牛乳が人の体や環境に悪影響を及ぼす?
骨を強くするためにカルシウムを摂らなければ、とせっせと牛乳を飲んでおられる方は多いのではないでしょうか?
本当に牛乳って体にいいのでしょうか?
牛乳は体によい、という認識が世界中に広まった発端の一つとして、アメリカの著名な小児科医師ベンジャミン・スポック博士の著書『スポック博士の育児書』があります。
世界的ベストセラーと言われ、第7版まで出版されています。
第6版までの「牛乳を摂るべき」の主張を、【第7版では「摂るべきではない」と真反対の主張に変わっています】が、この第7版は【日本では出版されませんでした】。
【牛乳の有用性あるいは有害性】についての議論は、専門家の間でも意見が分かれ、未だ解決には至っていません。
ただ、私は【摂るべきでないという意見の多く聞かれるものを、敢えて摂る必要はない】のでは、と考えています。
なので、私は基本的に市販の乳製品をあまり摂らない様にしています。
そうすることで【環境保護✨や世界平和✨にも貢献できる】からです。
少し長くなりますが、ご興味ある方は読んでみてください。
主な牛乳有害説
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牛乳に含まれるタンパク質の【カゼインは癌の原因】となる。
カゼインというアミノ酸は牛乳に含まれるタンパク質の80%を占めています。
このカゼインは【アレルギーや癌の原因になる】とも言われています。
カゼインは擬似エストロゲンとも呼ばれており、エストロゲン値が高いと、女性ホルモンのバランスが崩れ、【乳がんなどのリスクが高まる】のです。
また、胃の中で凝固する性質があるために消化に時間がかかり、他の食品の消化や【栄養の吸収を阻害する】という説があります。
体を鍛えておられる方が、カゼインは長時間に渡って血中のアミノ酸値を高めるとして、カゼインを多く含んだプロテインを選ばれることがあるそうですが、この現象は、消化に時間がかかるため、少しずつしか吸収できないことが原因だと考えられます。
しかし消化に時間のかかる食べ物をとると、【消化のためにエネルギーを大量に消費する】ため、代謝(つまり体の細胞の修復や成長)のためのエネルギーが不足し、【十分な体のメンテナンスが行えない】かもしれません。
古い細胞と新し細胞の入れ替わりが適切に行えないことで、体力が落ちたり、免疫力が下がったり、肌や髪の毛・内臓などの細胞がもろくなったりします。
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日本人には乳糖不耐症の人が多い
【乳糖不耐症】とは、乳糖分解酵素であるラクターゼが欠乏していたり、働きが悪いことで乳糖が分解されず、下痢を引き起こすというものです。
乳糖不耐症であるなしに関わらず、乳幼児期が過ぎると、体内のラクターゼは大きく減少します。
つまり、【もうお乳は飲まなくていいよ】という体のサインなのじゃないかと思います。
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乳牛に投与される【抗生物質やホルモン剤】が牛乳に含まれている
日本では基本的にホルモン剤の投与は禁止されているのですが、繁殖のための発情周期の調整や、病気の治療などを目的としての使用は許可されているようです。
全面禁止がなさえれていない以上、治療目的と称して生産性を上げるために使用されている可能性も否定できないと思います。
また、飼料として人が食べられないような粗悪な食べ物を与えている場合も多く、【農薬や化学肥料などがたっぷりと含まれた飼料】で育てられているため、【乳牛の体も乳牛も有害なもの】になってしまっていると考えられています。
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動物性タンパク質を摂ると、体内のカルシウムが逆に排出されてしまう
本来、【人の体内(血液)は弱アルカリ性】に保たれています。
【動物性タンパク質や砂糖などの酸性の食品を過剰に摂取する】と、血液が酸性に傾くため、弱アルカリ性に戻そうとして【アルカリ性であるカルシウムが、骨の中から血液中に出てきて】しまいます。
血液と血液に含まれる余分な物資は、腎臓で濾過されて尿として排出されるのですが、カルシウムの濃度が高いと、カルシウムが結晶化して尿管結石などの原因にもなり得ます。
せっかくカルシウムを摂取しても、もともと【体内で蓄えていたカルシウムが出てしまう】のでは、あまり意味がないのではないでしょうか?
↓以下は人体にではなく、【自然界に与える悪影響】についてです。
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環境破壊の一因となっている
食糧農業機関によると、【家畜業が排出する温室効果ガスは、世界の全排出量の18%】にも上るのだそうです。
飼料である穀物や野菜の栽培をするのには、人や機械が働かねばなりません。
その時には当然ながら人の呼気や機械の排ガスとして温室効果ガスが排出されますし、蒔くための農薬や化学肥料を作り出すのにもエネルギーが使われるので、ガスが発生します。
また飼料を育てるためのスペースや、乳牛を飼育するためのスペースが必要なので、【森林や山を切り拓いて牧場や施設が建ちます】。
もしそのスペースが森であったなら、木々たちがその地域の空気をきれいにしてくれていたはずです。
そして、多くの飼育場では、効率を求めて【狭い敷地内に大量の乳牛が押し込められている】ため、自然に分解・循環することが不可能なほど大量の排泄物が出ます。
そこで、人工的に微生物などを投入して分解させますが、【排泄物が分解されるとアンモニアや硫化水素などのガスが発生する】ため、悪臭だけでなく、大気が汚染され、地域住民に健康被害を及ぼします。
また、牛乳を飲むうえでは、【倫理的な問題】にも触れなければなりません。
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乳牛の餌である飼料を作ることで、飢餓が広がる。
乳牛を育てるために土地が使われ、【飼料として食べ物が消費される】ため、【飢えている人々に食べ物が行き渡らず】、飢餓が広がります。
世界で生産されている穀物の1/3は家畜の餌になっていると言われています。
飼料用穀物が多く生産されている南米では、数千万人以上の人々が飢餓にさらされています。
生産された穀物が農場の近辺に住む人々の手に入ったならば、【どれだけの命が救えるのでしょうか?】
【乳牛は、最も穀物消費量が多い】そうです。
また、食肉の解体処理後の骨片や肉片は飼料として加工されるため、牛同士の共食いを強要していることになります。
牛は元来草食性動物ですが、肉を与えることで、より成長が早まるそうです。
そして、飼料である肉骨粉による共食いは、BSE(狂牛病)の大きな感染源の一つです。
日本では2000年初頭から取りざたされるようになり、2001年10月以降、肉骨粉を飼料として使うことを法律で規制されました。
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子牛が本来飲むはずの乳を人間が奪っている
日本人一人当たりの飲用乳消費量は年間30.8Kgです(2016年)
日本国内全体では年間398万トン(2018年)もの牛乳が消費されています。
それだけの牛乳を賄うには、【雌牛は乳を出し続けなければなりません】。
人間ですと、母乳が出るのは産後の女性だけですよね。
当然牛も、子牛を育てるために乳を出すので、【牛乳が出るのは産後の限られた期間だけ】です。
出産後2~3ヶ月をピークに約10ヶ月搾乳が続き、その後は約2ヶ月搾乳をやめ、次の出産に備えるのだそうです。
つまり年一回のペースで妊娠、出産を繰り返しているのです。
妊娠も出産も、非常に体力が必要で、体への負担は高いです。
【雌牛の命を縮める行為】ですし、本来、子牛に飲ませるはずの乳は人間が飲むのに賄われるため、子牛は生まれてすぐ母牛から引き離され、牛肉として私たちの食料となります。
【乳児期以降も乳を飲む哺乳類は人間だけ】ですが、その乳を出す牛は牧草などの植物性食品を食べて乳を作り出しています。
その乳にはカルシウムが含まれている、つまり【元々は植物性食品からカルシウムは作られている】のです。
嗜好品として牛乳を飲むのであれば、人の好き好きなので自由だと思います。
しかし、健康にいいからという理由で摂取するのは、もしかすると逆効果になってしまう可能性がありますし、他にも体に良い食品はいっぱいありますので、【牛乳に固執する必要はない】と思います。
以前、オーストリアに旅行へ行った時、一週間ほど田舎町(もはや村)に滞在していました。
すぐそばは広大な牧場で、毎朝数頭の牛が柵の縁まで散歩にやってくるのを眺めていましたが、その牧場はとても広かったので他の牛たちは時々遠くに見るくらいでした。
ある日の朝に、家主が見せてくれた新聞には、花かんむりをした乳牛が写っていて、牛が山の上に移動する時期だから、移動しているところの写真だと教えくれました。
なぜ山の上に行くのと尋ねたら、そこには美味しい草があるから、ですって!
そんな風に育てられた牛のお乳はどんな味がするのでしょう?
その時の私は、その牛乳を飲んでみたいと思いました。
牛にとってよい環境で大切に育てられ、丁寧に作られた、上質な牛乳を必要な時にだけ少量飲む。
それで十分なんじゃないでしょうか?
ちなみに、さっきから登場していますローシェイクやローチョコレートたちには、もちろん【乳製品は一切含まれていません】。
ローフードでは、【乳製品の代用としてアーモンドミルク】などのナッツミルクや、カシューナッツバターなどを使用します。
良質な脂質やタンパク質、そしてカルシウムを含めたミネラルやビタミン群などが含まれています。
ハレトケト ローチョコレート&デトックスカフェでお出ししているローホットショコラにもアーモンドミルクを使用していますし、シェイクやアイスクリームももちろん乳製品不使用!
乳製品を使用したものとはまた一味違った美味しさ、ぜひ味わいに来てみてくださいね!
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